畑村洋太郎 『失敗学のすすめ』
失敗学のすすめ(新書版)
連休真っ只中の月曜日。この日さえ休めれば前後の3連休とくっつけて
7連休や10連休になる方もいらっしゃるかもしれませんね。出勤お疲れさまです!
私は自営なんで出勤はないので休みと言えば休みですし
仕事と言えば仕事ですし・・・って感じです。
でもなまけてても誰も助けてくれませんし、自分で締めないと
大変なことになっちゃうので、こういう時に引き締めないといけませんね。
さて、そんな連休中のちょっと仕事モードとは違う感じの今日ご紹介する本は
ちょっと変わったタイトルの『失敗学のすすめ』
「成功するための○○」とかはよく聞きますけど、「失敗の○○」なんて
あんまり無いですよね。
私自身もどうしても「成功」とか「儲ける」とか「売れる」とかいい方ばかりに
目がいきがちになっちゃいますが、その反対側にある「失敗」や「儲からない」
「売れない」・・・・ (あんまり聞きたくない言葉ですが・・(-_-#)
もきちんと見ないと本当はバランスが取れないですよね。
それを教えてくれた本です。
元々は日本テレビ系でやっている「世界一受けたい授業」に
出ていた畑村洋太郎先生の授業を見て先生の唱えている「失敗学」を知り、
先生の本を探して読んだという次第です。
詳しくは上記の番組HPを参照していただきたいのですが
先生の定義する「失敗」とは・・・・
「失敗とは、今までしたことがないチャレンジによる“良い失敗”と、
人間の怠慢による“悪い失敗”の2種類あります。
“良い失敗”から物事の新しい側面を発見し、仮想失敗体験をすることで
“悪い失敗”を最小限に抑えることが重要です。
良い失敗とは、人間が未知への挑戦をかけて進んだ結果、失敗してしまったものです。
その失敗にはマニュアルが生まれ、後世の役に立っています。」
となっていまして、数多くの失敗から改善、改良され、より役立ったり
より効率的になったり、技術が進んだりとなっていっています。
ちょうど1週間前に兵庫県尼崎で起こった大惨事。(犠牲者には心よりお悔やみ申し上げます)
テレビなどで見ていると、あの事故では活かされなかったことと活かされたことがあったようです。
活かされたことといえば、事故直後、あまりの負傷者の多さに救急車も足らない状態。
そこで付近の方が氷を運んで患部を冷やしたりトラックの荷台に負傷者を乗せて病院に
運んだり(そのままいったら道交法違反になるから白バイが先導して運んだそうです)と
自分たちが出来ることをやったそうです。
なぜそんなことが出来たかといえば、兵庫と言えば、10年前に阪神・淡路大震災があった地域です。
その時の経験が今回見事に活かされたわけです。
(↑ こういうことをもっと報道してくれればいいのにねぇ)
関東や東海地震の危険が言われていますが、もし今東京にあんな地震が来たとしたら・・・・・
みんなで助け合えるか?我先に逃げたり救援物資を奪い合ったりしないのか?
上の報道をたまたま見たことでこの本をまた思い出しました。
そして、残念なことに過密に設定されたダイヤ(競合私鉄との競争に勝つため)によって
事故の起こった区間でのスピード超過による遅れの挽回が日常化され、
過去の鉄道事故(91年の信楽高原鉄道とか00年の日比谷線など)の教訓が
活かされていなかったというか繰り返されてしまったという事実。
そして新型のATSの導入まで待てないからと、線路復旧次第営業を再開したいと
言い放ったJR。(利用者がそんな電車に乗りたいと思うか?)
営業優先で利用者の気持ちに立ってないいい証拠だと思います。
利用者の立場で考えたら、「新型ATS設置の6月まで運転は再開しません。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解ください」と言われる方が、
その間の不便さくらい我慢するのは何ともないっしょ?
これを自分の商売や仕事に置き換えて活かさないといかんわけです。
そんなことを思わせてくれる本です。
それでは残りの連休をぜひ楽しくお過ごしください!
「今日の1冊本はコレ!」